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研修を受けての生の声3

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岩手医科大学心臓血管外科での研修

高橋 研

 私は2001年卒後当科(当時の第三外科)に入局し、循環器医療センターを中心に関連病院での研修を行ってきました。手術症例数が多く手術成績が良好な施設で研修したかったため、またもともと東北の出身であったため、当科を選択しました。 当科は成人の心疾患のみならず、先天性心疾患や大動脈疾患の症例も充実しており、これらの手術・術後管理に分け隔てなく携わることができます。はじめのうちは多すぎる症例に消化不良と感じることもありましたが、多種多様な症例を経験し、その病態・手術適応・手術strategy・術後管理の注意などを学ぶ機会が豊富にあり、心臓血管外科疾患を幅広く学び視野を広げることができると考えます。
 当センターは様々な大学・施設の出身者が集まっており、外科的手技においても他施設の方法を教えていただいたり、術後管理の方法・方針においても異なった意見が聞かれたりすることがあります。異なる考え方にに戸惑うこともあるものの、「そのような考え方もあるのか」と新鮮に感じることも多々あります。これらを比較し最適と思うものを吸収していきたいと思います。
 また当センターの医局は循環器内科や小児科の先生方と共同であり、相談したいときは気軽にできるため非常に心強いです。さら岩手医科大学附属病院とも連続しており、必要であれば時間外でも他科へのコンサルトができることも強みです。
 研修中、手術・術後ICU管理・一般病棟管理・カンファランスなどさまざま業務がある中で、私が特に印象深かったのはICU当直でした。ICU当直は週1回程度当たり、17:00より翌朝7:30からの回診までを担当します。回診では当直中の治療の評価と、その日の治療方針とが話し合われます。自分が一晩かけて行ってきた治療が有効であったかが評価される時であり緊張しますが、患者さんがより良い状態になって次のICU担当医に引き継ぐことができたときなどはとても嬉しく、この仕事の「やりがい」を感じます。
 まだこの先学ぶべきことが非常に多く、一人前の心臓血管外科になるまで遠い道のりですが、ここでの経験を一つずつ身に付けレベルアップしていきたいと思います。

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